シーズン23お疲れ様でした!
ザシアン黒バドオーガにかなり有利を取れるチョッキムゲンダイナ構築で最終36位を達成することができたので記事を書くことにしました!
TNコトバフブキ
最終36位 101勝65敗
レート:1911
ところで、ムゲンダイナ構築と言って何を思い浮かべるでしょうか。
ダイナスイクン?猫騙し+ムゲンダイナ?オーロンゲ+ムゲンダイナ?いずれにせよ先発に出てくるムゲンダイナを想像していることでしょう。
しかしこの構築でのムゲンダイナは後発。チョッキを持たせることで高火力高耐久のスイーパーとして活躍させていきます。
構築経緯①
強いポケモンしか入っていないパーティを使いたいとシーズン序盤から思っていたので、自分が使われて、使ってみて強いなと思ったポケモンをとりあえずタイプ相性だけを考えて入れてみることにしました。
伝説枠はHに降った硬くて火力のあるムゲンダイナを使いたかったのでまずムゲンダイナをパーティに入れることに決まりました。
自分だけムゲンダイマックスムゲンダイナを使ってみたかった。(笑)
前期ザシアンを使っていた時にHBサンダー+スカーフエンテイの並びを並行して崩す方法が分からなかったのでサンダーとエンテイ、強いと思っていたHBCランドロス、ゴリランダー、ウーラオス(悪)を入れてこの構築の原型となる並びができました。
【構築の初期型】
10月ランクマ初日13-1
氷タイプの耐性が貧弱すぎることが判明し、枠を見直すことにしました。
構築経緯②
HBサンダーを使い続けてみましたがザシアン以外にそれほど強いというわけでもなく、(ザシアン構築にも確実に勝てるレベルで強い!と言えるほどでもなかった)氷の一貫も切りたかったので枠から外しました。
ここで氷耐性を持たせるためガオガエンを入れてみましたがオーガにボコボコにされたため抜けました。
そこで黒バドレックスとカイオーガがきつかったのでスイクンを入れました。かなり立ち回りが楽になったので採用。
当時の型
HD252b4防塵ゴーグル
吠える/熱湯/バークアウト/追い風
スイクンを入れると今度はエンテイを選出しなくなったのでエンテイの枠を変えることに。モロバレルがきつかったのでスイクンに防塵ゴーグルを持たせていましたが挑発を持ったガオガエンに持たせればバレル入りの構築に対してもっと有利に立ち回れるのではないかと思い、防塵ゴーグルを持ったガオガエンを採用しました。スイクンの持ち物はバークアウトや威嚇、グラスフィールドと相性のいい食べ残しを採用。
感触の良かったウーラオス(悪)とランドロス(化身)、ゴリランダーの枠はそのままに、ランクマッチやBO3で回してみたところ勝率がかなり高く、並びはこれで完成とし、技や細かい調整は対戦を重ね理想の形に近づけていきました。
個体解説
ムゲンダイナ@突撃チョッキ
229(108)-×-115(0)-216(252)-115(0)-169(148)
特性:プレッシャー
性格:控えめ
調整
B...A222グラードンの断崖の剣をWダメージ最高乱数切り耐え
A189珠アマージョのトリプルアクセルを最高乱数切り耐え
D...C222カイオーガの冷凍ビーム確定3発
C183ちからずく珠ランドロスの大地の力確定耐え
S...最速ランドロス(化身)抜き
- ムゲンダイナの素の耐久力を底上げするためチョッキ。チョッキ型は環境にいなかったので特殊技で縛ったと相手が勘違いしてくれたり守る読みで動いてくれたり耐久の他にも恩恵がありました。スカーフ流星群などの初見殺し相手でも動かせたので球やハーブのようにチョッキは1つの正解だったと思います。
- ムゲンダイナのシャドーボールは対黒バドレックスがメインでしたがルナアーラ用としても十分意表をつけて強かったです。(ムゲンダイナの基本的な技ではルナアーラを落とせないため)
- 基本的に打つ方はダイマックス砲よりヘドロ爆弾。威力がそこまで変わらない上にヘド爆の方が30%毒の恩恵があるので上振れ狙いで基本こちらを優先させました。(ダイマックス砲なら落とせるという場合は別。)
ウーラオス(悪)@気合の襷
175(0)-182(252)-120(0)-×-81(4)-163(252)
特性:不可視の拳
性格:陽気
暗黒強打/インファイト/不意打ち/守る
- イエッサンがきついのでムゲンダイナ構築には必須だと感じました。
- 意地ではなく陽気なのは単にミラーが多く発生したため。
- スイクンの追い風との相性がバツグンだった。good。
- 対黒バドレックスに対しての安定感はこのポケモンがいなければ実現しませんでした。
ゴリランダー@奇跡の種
183(60)-194(252)-111(4)-×-91(4)-129(188)
特性:グラスメイカー
性格:意地っ張り
調整
S...最速ゴチルゼル抜き
- スイクンの処理速度を早めたいのとカイオーガに圧をかけるために採用。
- 速いゴリランダーにしたのは初手のミラーが多く発生したのと、耐えてサイクルするよりガンガン上から攻撃して相手の受けを崩した方が勝てると思ったからです。
- 当初は準速アマージョ抜き(125)でしたがランクマを潜っていたところ最速ゴチルに手も足も出ずやられたので決死の最速ゴチル抜き。このおかげでその後のvsゴチル軸への勝率は100%でした。(4回当たった)
- Aは削り性能を極限まで高めたかったので最大特化。
ランドロス(化身)@命の球
189(196)-×-128(140)-167(132)-101(4)-126(36)
特性:力尽く
性格:控えめ
大地の力/ヘドロ爆弾/身代わり/守る
調整
H...4n+1
B...A244ザシアンの巨獣斬を最高乱数切り耐え
Ⅽ...大地の力で大抵のザシアンガエン確1ライン
D...Ⅽ216珠ムゲンダイナのダイマックス砲確定耐え
S...準速アマージョ+2(ゴリランダー意識)
- おそらくこの環境での最強ポケモン。初手でゴリランダーと並べるとスイクンに誘われて出てきたレジエレキやモロバレルを無視して猫身代わりでほぼ勝ち確なのでガエンバレルエレキザシアン系統にはイージーを取ることができました。
- 力尽くにより珠ダメを受けないのが本当に壊れ性能だった。
- 交換読みでゴリランダーに大地の力を打つとザシアンが出てくる場面が多くあったのでそういったプレイの上振れを狙えるという点でも強かったです。
- 調整に関しては結論だと思っています。
スイクン@食べ残し
207(252)-×-135(0)-110(0)-182(244)-107(12)
特性:精神力
性格:穏やか
熱湯/バークアウト/追い風/手助け
- カイオーガ、黒バドレックス構築に対して大活躍でした。熱湯による上振れを狙えるのもgood。
ガオガエン@防塵ゴーグル
202(252)-135-145(172)-×-121(84)-80(0)
特性:威嚇
性格:腕白
調整
B...余り
D...C無降りスイクンの熱湯確定3発
- 白バドが重いため防御寄り調整。
- この特防は今環境ガオガエンの最低限ラインだと思います。スイクンの熱湯で確定2発を取られてしまうと相手に熱湯打ち得と思われそうで弱いと思いました。
- Sは流行っていた最遅ガオガエンを抜けてればいいかなというのと初手に出すことがあまり無かったので気にしていませんでした。
基本選出・主な立ち回り
〜よくした選出〜
先発:
後発:+
ゴリランダー+ランドロスで選出段階でスイクンに誘われてきたポケモンをカモにしつつ、盤面を荒らす。裏からムゲンダイナ、悪ウーラオスなどを通して詰め。
vs etc...
+or
有利
初手ゴリラ引きスイクン、オーガ方向へド爆から展開し、トルネロスを倒して相手の追い風をデバフで枯らすか、こちらも追い風をして相殺したらムゲンダイナとゴリランダーを上から通すことができるので勝ち。オーガが選出されない方がキツいのですがガエンランドで誘えていることもあり、1回しかされませんでした。8割有利のマッチ。
(上位勢になるとゴリラの前でも普通に追い風潮吹きを打ってくるので素直に初手グラスラを通した。)
サイクルオーガ
vs
+oror
有利
ミミッキュがいると本当は若干きついのですがあまり出されることはありませんでした。ゴリランダーとランドロスでゴリ押して相手の疲弊しきった盤面を猫騙しとダイナでスイープして勝ち。9割有利のマッチ。
ザシアン
vsetc...
+or
有利
殆どのザシアン構築は速いゴリランダー+ランドロスだけで壊滅させることができました。初手にエレキザシアンが来たときはザシアン方向猫騙し+身代わりが絶対に決まる。まず負けないマッチ。
黒バドスタン、エルフ黒バド、サイクル黒バド
vs系統
+or
有利
相手が水ウーラ+黒バドやエレキ+黒バドで出してきた場合は初手黒バド方向方向不意打ち+ヘド爆が大体通るのでイージーが取れた。(黒バドが襷でサイコショックを打ってきたとしてもムゲンダイナはそれを耐えることができる。)
不意打ちをケアされて違うポケモンが出てきても大体ダイナに有効打点を持たないポケモン(エンテイやエルフーンなど)だったのでウーラ引きスイクン、次のターンに追い風で大体勝てました。身代わり黒バドにはバークアウトが刺さる。9割有利のマッチ。
vs系統
微有利
幸いにも1回しか見ませんでしたがグラチェリエンテイがだいぶきついです。残数で確実に有利を取れるように立ち回りました。
ゼルネアス
vsetc...
5分5分
相手がゼルネゴリラで出してきた時のゴリラに大地の力を打つとチェンジしてきたガエンに突き刺さるのがおもしろかった。
猫騙しとゴリラとランドの身代わりがキーポイント。ダイナは+2ゼルネの攻撃を耐える。
白バドレックス
vs系統
不利
アマージョやポリゴン2が入っているとかなりきついです。というか無理。
その他は猫騙し+ウーラオスを駆使してトリル役をしっかり削ってなんとかトリルを枯らせれば勝てました。
その他有利
おわりに
環境トップメタと言われているザシアン、黒バドレックス、カイオーガに大きく有利をとれる構築を完全オリジナルで組むことができ、満足しています。
今シーズンはローリスクローリターンの中途半端な立ち回りをするくらいなら一点読みを決めて大きくアドバンテージを取りに行く立ち回りをしようと心掛けていました。(安定択があれば一点読みなどせずにそれを通しましたが)ムゲンダイナやランドロスといったポケモンは毒と炎、地面と毒と、相性補完に優れている技範囲を持っています。なので交代読みができる場面は積極的に打っていくことができ、まさに自分の志していたテーマとぴったり合致していて、非常にプレイしていて楽しかったですし、構築選びは間違ってなかったと実感しています。
自語りで申し訳ないのですが自分自身ランクマッチで瞬間2桁をとったのが2020/5/21(当時レート1907)ぶりなので再び2桁に来るまで実に1年半かかってしまいました。ですが今回は瞬間などではなく、最終順位として36位、レートにして1911という、非常になんというかぶっちぎりで最高な記録を出すことができて素直にうれしいです。(語彙力)
ですがまだまだ上は遠いのでこれからも頑張ってゆきます。長文になりましたが見てくださった方はありがとうございました!おわり!
<Special Thanks>
最終日DMで応援してくれた仲間たち